アメリカでスキンケアを選ぶようになってから、
乾燥肌の日本人に合う化粧品がなかなか見つからない
と感じるようになりました。
日本では当たり前だった化粧水中心のケアや低刺激処方が、
湿度の低さや硬水といったアメリカ特有の環境では
そのまま通用しないことも少なくありません。
このシリーズでは、
乾燥肌の日本人がアメリカでスキンケアを選ぶときに知っておきたい考え方
を、成分設計がシンプルでわかりやすい
The Ordinaryを軸にまとめています。

レビューや流行に振り回されるのではなく、
- 今の肌は水分不足なのか
- 油分不足なのか
- それとも両方なのか
を整理した上で選ぶこと。
それだけで、スキンケア選びは驚くほど楽になります。
この連載では、
- その1:
The Ordinaryが乾燥肌の日本人にとって「答え」になり得た理由 - その2:
硬水・低湿度のアメリカで、洗顔と水分補給をどう考えるか - その3:
水分を入れるだけで終わらせず、乾燥を防ぐための「蓋」のケア
について順番にお話しします。
アメリカ在住の方はもちろん、
海外コスメに興味があり「成分で納得して選びたい」という方にも、
スキンケアを整理するヒントになればうれしいです。
思い返せば、広告やレビューに踊らされずに化粧品を選ぶようになったのはこのブランドとの出会いが始まりだったかもしれません。
The Ordinary
ともすれば平凡、普通、平均的、といった化粧品に使うには華がないネーミングに思われてしまうかもしれません。その言葉をあえてブランド名に冠した、無印良品的な潔さ。
しかし、美容業界の誇大宣伝と高価格に疑問を呈し、飾り気のない「普通の」科学的根拠に基づいたソリューションを提示しながら、「スキンケアの民主化」を目指すというブランドコンセプトに惹かれました。
2024年には日本にも進出しているブランドなのでここで細かく説明するまでもないとは思いますが、
一言で言うと、とにかくわかりやすいのです。
シンプル処方:不要な増量剤などを省き、実証済みの中核成分と配合 まさに「肌に必要なもの」だけを選ぶことができます
有効成分が明確:「アンチエイジングクリーム」「ブライトニンググローセラム」といったふわっとした名前ではなく科学に基づいた臨床処方による有効成分にちなんで製品に名前が付けられています
余計なものが入っていない、成分が一目でわかる
これは自分の肌、そしてスキンケアを見直すきっかけにもなりました。
「私の肌」は何を必要としているのか、何が合うのか
The Ordinaryは、特定の肌タイプに“合わせる”ブランドではなく、
自分の肌状態を理解した上で必要な成分を選ぶ、という考え方を教えてくれたブランドでした。
コスメジプシーとして生きてきた私にとっては闇雲に進んで迷い込んだダンジョンの奥で出会った妖精から次のステージに進むヒントをもらったような気分でした。
「成分って言われても何を選んだら良いのか…」と最初は思いますよね。私自身も最初は完全に途方に暮れました。
The OrdinaryのウェブサイトにはRegimen builderというツールがあり、いくつかの質問に答えるとパーソナライズされたスキンケアプログラムを設計してくれるのでそれを参考にしてみるのが良いかもしれません。
肌悩み別に商品を見るメニューもあるので気になった成分だけを購入して自分の手持ちのスキンケアルーティンに取り入れて試してみたい時にも容量もお値段もかわいくて購入しやすいです。
ここで、私がThe Ordinaryに強く惹かれた理由のひとつをお話しします。
多くのスキンケアブランドでは、油性肌用・乾燥肌用と処方の異なるアイテムを販売していますが、The Ordinaryはより細かくスキンタイプや肌悩みに合わせて必要な物を選ぶことができる点です。

例えば、私の肌は「極度乾燥(してます)Superdry」だったので自分は「乾燥肌」という認識でしかいませんでしたが乾燥肌と一言に言っても実は2つのタイプがあるのです。
Dryness(油分不足)とDehydration(水分不足)です。
この2つは混同されがちですが、皮脂量と角質層の水分量は別物で、ケアの方向性も異なります。
もちろん
Dryness(油分不足)だからDehydration(水分不足)になる
というコンボ(多分私はこれ)もあり、それを入れると3タイプなのですが。
「あー肌が乾燥するわー よーし濃厚クリームを塗りたくっておこう!」
とやっても表面はヌルヌルテカテカなのに、肌の奥は突っ張ったままというインナードライの悪化状態に陥ります。
油の蓋はできても水は増えないので、Dehydration状態の肌は足りない水分を補おうとして皮脂を過剰に分泌させるのです。これが原因でニキビができる人も多いようです。
また、肌に水分が足りないと古い角質を剥がすための酵素がうまく働けなくなりターンオーバーが乱れ、くすみの原因になります。
間違ったスキンケアは恐怖でしかありません。
The Ordinaryではそんな細かい肌状態にも適応した商品が選べるようになっているので私はとりあえずクレンザー、トナー、セラムはDehydration(水分不足)用を購入し、Dryness(油分不足)を補うためにエモリエント成分がリッチに配合されたクリームで蓋をする作戦で「極度乾燥(していた)Littledry」くらいまでレベルアップしたと思っています。
次回は、私自身が「これは助けられた」と感じたThe Ordinaryのアイテムを、
どんな肌状態のときに、どう使ったかという視点でいくつかご紹介したいと思います。


