硬水エリアで石鹸洗顔が肌トラブルの原因になり得ることは以前にもお話ししました。
硬水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が洗顔料の成分と反応して「石鹸カス」に変化し、これが肌の表面に膜のように残り、毛穴を塞いだり、バリア機能を損ない、乾燥を悪化させる一因になることがあります。
日本で暮らしていた東京と比べると、現在住んでいるエリアの水道水は硬度が約3倍。
いわゆる「超硬水」に分類される地域です。
肌がごわつきやすく、洗顔後につっぱりを感じやすいのも、今思えば無理はありません。
そこでたどり着いたのがミセラーウォーター洗顔です。
ミセラーウォーターは、同じように硬水エリアのフランスで生まれたスキンケア商品で、「ミセル」というナノサイズの粒子が、磁石のようにメイク汚れや皮脂を吸い寄せて落とす画期的な拭き取り洗顔料です。
いくつかの特徴を簡単にお話ししますね。
【優しく落とす:メイクや汚れを落とすけれど保湿成分を含む設計】
ミセラーウォーターに使われている界面活性剤は、水の中で自然に集まり「ミセル」と呼ばれる球状構造を作ります。その構造は
内側:疎水性
油を好み、水を避けるように内側へ集まる
外側:親水性
水を好み、水と接するため外側を向く
となっています。
これをコットンに染み込ませて肌を拭き取ると
内側の油となじむ部分が肌表面の皮脂やメイク汚れを引き寄せて内側にしっかりと取り込みます。
外側は水となじんだままなので、汚れは水に溶け込んだ状態で肌から離れていきます。
つまりゴシゴシこすって肌に負担をかけることなく優しく拭き取るだけでクレンジングができるのです。
多くのミセラーウォーターにはグリセリンなどの保湿成分が配合されており、洗顔後の乾燥やつっぱり感を抑える設計になっています。


【洗い流し不要: コットンで優しく拭き取るだけで、水を使う必要なし】
ミセルは外側が水となじむ構造のため、肌表面に油膜を作りにくく、ぬるつきが残りにくいので軽く拭き取るだけで不快感が出にくいです
【朝洗顔に最適:硬水との接触と洗顔料使用を減らす】
夜はしっかりとメイクを落として寝るべし、というのが我が家の家訓なので、夜はきちんとメイクを落としてから寝ています。そのため、朝は本来、簡単な洗顔で十分なはずです。
それでも肌には夜のスキンケア成分の酸化した成分や睡眠中に分泌された皮脂や汗、夜のクレンジングで完全に落としきれなかったメイクの微細な残留色素や油分などが肌を覆っていることもあります。
しかし、夜洗顔と同じ様に全力で洗顔をしたら朝から肌に負担をかけることになります。
さらに、必要以上に油分を落としてしまうとそれを補うためにスキンケア用品を重ね塗りして重くなることも。
それはメイクが崩れる要因にもなるので避けたいところです。
そこで、ミセラーウォーターを使った拭き取り洗顔をすると、落とし過ぎ注意の洗顔料も硬い水も使わずに、優しく不要な汚れだけを落として潤いを保ったままさっぱりと洗顔できるのです。
正直に言って、超硬水エリア在住、超乾燥肌(水分不足+油分不足)の私は朝洗顔をミセラーウォーターに変えてから肌の調子がかなり整いました。
しかし、ミセラーウォーターは万能な洗顔方法ではありません。
肌の状態などによっては別の洗顔方法の方が適していることもあります。
続いては私の経験をもとに、「こういう時には使わない」というお話しです。


